水溶性コラーゲンは普通のコラーゲンとどう違うの?
今回は皆さんご存知の美容成分でもある『コラーゲン』についてお伝えさせていただこうと思います。
コラーゲンが美容にいいという事はほとんどの方がご存知だと思いますが、そのコラーゲンがどうして美容に良いのか?や、どんな種類があるのかなど、コラーゲンの実際の効果や種類などの知識は無い方の方が多いのではないでしょうか?
ちなみにコラーゲンは以前から肌の水分を保持したり骨密度の低下を防いでくれる効果は確認されていましたが、2009年には京都府の大学教授らによって肌の修復等に重要な役割をしている可能性が高い事も確認されています。
これは取り入れなきゃ勿体無い!
是非最後まで読んでみてくださいね♪
コラーゲンの種類やメリットデメリットについて
●コラーゲンの役割とは?●
コラーゲンは元々人間の体内に存在する成分で、骨、軟骨、真皮、靭帯、腱などの人体の重要部位を構成しているタンパク質の30%をコラーゲンが占めていますので、人間の体には無くてはならない大切な構成要素と言えます。
ちなみにお肌の部分でわかりやすく言うと、細胞と細胞をつないでくれる接着剤であり、クッションにもなってくれている成分。
レンガとモルタルに例えて考えるとピンと来ていただけるかもしれませんね。
(↑この場合はレンガが肌の細胞、モルタルがコラーゲンです。)
なのでコラーゲンが減少してしまうと必然的にお肌のハリや弾力は低下してしまうのです。

peter-facebook / Pixabay
●コラーゲンと水溶性コラーゲンとは?●
コラーゲンは動物性、海洋性、植物性の3つに分かれますが、化粧品によく使われている『水溶性コラーゲン』は豚の皮などの動物の真皮を原料としており、
そのコラーゲン線維を酵素を使って低温で溶解します。
こうする事でコラーゲンの特徴でもあるらせん構造を壊さずに抽出できるのです。
ちなみに高温で溶解してしまうとらせん構造が壊れ、ゼラチンに変わってしまいます。
(ゼラチンに変わると馴染みにくくなる為化粧品にはあまり使用されません。)
一方、魚の真皮を原料とする『コラーゲン』は、酵素を使わずに弱酸性の低い温度の水溶液中で溶解し、水溶性コラーゲンを抽出します。
こちらは水に溶けにくい丈夫な構造。
ちなみに酵素は不純物を除去したり、若いコラーゲンをよく溶かしてくれるので、酵素で溶解したコラーゲンの方が性質・性能的には優れています。
さらに、水に溶けるコラーゲンを総称として『水溶性コラーゲン』という表現をされるケースもありますが、本来の意味ですとゼラチンやコラーゲンペプチドとは全然見た目も性質も異なる為、全くの別物として区別されるべきものと言えます。
コラーゲンと水溶性コラーゲンの違いを簡単に言うと、水溶性コラーゲンはお「らせん構造」をそのままに壊さず抽出したものを言い、らせん構造を壊して抽出したものをコラーゲンと言う事です。
●水溶性コラーゲンの特徴●
コラーゲンの純度が高く、粘りが強い。そして不純物がとても少ないというのが水溶性コラーゲンの特徴です。
ちなみに水溶性コラーゲンはコラーゲンの3重らせん構造を壊すことなく抽出されている為、コラーゲン本来の保湿、保水、ハリや弾力を保つ効果がそのまま保たれている為、らせん構造が壊れているコラーゲンよりも優れています。
しかしこのらせん構造を壊さないために分子は大きいのでお肌には浸透しにくい特徴も持ち合わせていますが、肌を丈夫にしてくれる働きもあるので肌表面を覆ってあげることで潤いやハリなどに効果を発揮してくれます。
さらに水溶性コラーゲンは消化性が良いために化粧品以外にもドリンクなどにも使用されています。
口から摂取すると、胃の中でゼラチンとなって、アミノ酸やペプチドへと変化し、腸に吸収されていきます。
古いコラーゲンを多く摂取すると、消化がされないものが残りやすいと言われていますが、水溶性コラーゲンは酵素によって新しいコラーゲンを多く含んでいるため消化に良いのです。
●水溶性コラーゲンと加水分解コラーゲンの違い●
水溶性コラーゲン以外に『加水分解コラーゲン』というコラーゲンも存在します。
あれこれ何種類もあって頭がこんがらがってしまいそうですが、結構簡単な話で、抽出方法と性質が異なると言うこと。
この『加水分解コラーゲン』はコラーゲンを一度ゼラチン化させてから加水分解をすることで精製するという抽出方法のコラーゲンのこと。
こちらはらせん構造が壊れていますので効能は低くなりますが、その分分子が細かいので水溶性コラーゲンより吸収、浸透はしやすいコラーゲンと言えます。
●安全性や不安材料について●
まずは気になる安全性についてですが、水溶性コラーゲンも加水分解コラーゲンも元はタンパク質ですし、体内に入ればアミノ酸とペプチドですので安全性の高い成分です。
しかし、ゼラチンアレルギーの対象となったり、製品によってはエビやカニを原料に含んでいる製品も存在するため、アレルギーを持っていらしゃる方は十分に注意していただく必要があります。
アレルギーの心配がない方でしたらほぼこれといった心配はないでしょう。
あとは界面活性剤なのではないかと心配される方もいらっしゃるようですが、どちらも界面活性剤ではないので安心して取り入れていただいて大丈夫です。
●まとめ●
①コラーゲンの効果はきちんと確認されている(保湿やハリ、弾力、修復等)
②コラーゲンと水溶性コラーゲンは違う
③水溶性コラーゲンはコラーゲンの構造そのままなので効能が高い
④コラーゲンより水溶性コラーゲンの方が効能は高いが浸透しにくい
⑤安全性の高い成分だが、ゼラチン、エビ、カニ等のアレルギーがある方は注意が必要
⑥界面活性剤とは違うので安心して使用可
簡単にまとめましたが、こんな感じでしょうか?
実際馴染み深いコラーゲンでしたが、種類によってメリットやデメリットが違い、こんなに奥が深いとは思わなかったのでは?
ではまだ取り入れていない方は飲んでもつけても効果を発揮してくれるコラーゲンのパワーを今日からでも取り入れて、いつまでも綺麗なお肌を保ちましょう♪
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